旧毛利家本邸・毛利博物館

近代和風建築の粋(すい)ともいえる、旧長州藩主 毛利家の本邸

明治維新後、最後の長州藩主 毛利元徳(もうりもとのり)公は新たに創設された華族制度の最高位である公爵の地位を授けられました。元徳公は居住地について「土地健康に適し且つ海陸便利の処を選定すべし」と定め、当時内務大臣であった井上馨(いのうえかおる)の助言を受け、防府市多々良の地を選ばせました。

基本情報

見どころ

建造物

  • 西暦1916年(大正5年)に竣工した旧毛利家本邸は、西暦2016年に100年をむかえました。西暦2011年(平成23年)には国の重要文化財に指定されています。
  • この邸宅は江戸期の大名邸の建築様式を継承した書院造の和風建築で、発電設備や浄水設備、給湯設備、水洗トイレ、井戸水を利用した冷蔵庫など、当時の最先端の設備を整えていました。
    また、内装や洋風照明器具などには、アールデコを取り入れたモダンな意匠が見て取れます。
  • 旧毛利家本邸は吟味した材料と意匠、技術で格調高く構成された近代和風建築の粋(すい)ともいえます。
写真:旧毛利家本邸 外観
写真:旧毛利家本邸 内装1
写真:旧毛利家本邸 内装2
写真:旧毛利家本邸 内装3
  • 邸宅の一部は毛利博物館として公開されており、所蔵している文化財はすべて毛利家に伝来したものであり、総数約20,000点に及びます。作品を末永くよりよい状態で保つため、約2か月で展示資料の入れ替えが行われており、年7回程度の展覧会(特別展、企画展、および平常展等)が企画されます。

毛利博物館所蔵品(主要)

  • 紙本墨画淡彩四季山水図(雪舟筆) 国宝
  • 菊造腰刀刀身無銘伝当麻 国宝
  • 紙本墨書古今和歌集 巻第八 国宝
  • 史記 呂后本紀第九 国宝

景色

  • 毛利氏庭園(旧毛利家本邸の庭園)は西暦1996年(平成8年)に国指定名勝に指定されました。
    この庭園は面積84,000㎡におよぶ回遊式の庭園で、四季折々の景観を楽しむことができます。
  • 3月下旬~4月上旬には庭園内の桜が見頃を迎え、5月中旬~6月上旬には表門から本邸に向かう道筋にさつきが整然と咲き並びます。
    この道筋は通称もみじ谷と呼ばれ、3月下旬から初夏にかけては青もみじ、11月中旬から12月上旬は赤や黄色に色づいたもみじが楽しめます。
写真:毛利氏庭園の桜
写真:毛利氏庭園のさつき
写真:表門周辺のもみじ

◆毛利博物館入観料
大人700円、小中学生350円
特別展「国宝」開期間は大人1,000円、小中学生500円
団体(20名以上)1割引

◆毛利氏庭園入園料

大人400円、小中学生200円
団体(20名以上)1割引

◆共通券
庭園・博物館のセット券となります。
大人 1,000円、小中学生 500円
※特別展「国宝」期間中
大人 1,200円、小中学生 600円
団体(20名以上)1割引

※障がい者手帳をお持ちの方は上記の半額になります
※福祉施設ご利用者は、施設主催の団体として入場される場合、上記の料金の半額で入場できます。
※ 双方とも団体料金はありません。双方に該当する場合は、いずれか一方をお選びください。

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